こんにちは、おかしんです!
今回は「若い人は介護職に就かない方がいいのか?」という意見について、詳しく解説していきます。
介護職は以下のようなイメージが強いです。というか実際にそうです‥
- 給料が安い
- 重労働
- 休みが不定期
このようにキツい仕事というイメージを持たれがちです。そのため、将来を考えると不安に感じる方も多いでしょう。
特に10代、20代の若い介護士さんの中には、
「このまま介護職を続けていて本当に大丈夫だろうか?」
「若いうちに別の仕事に転職した方がいいのかな?」
と、将来について悩む方も少なくありません。
しかし、結論から言えば“若い人こそ”介護職に就くメリットは大きいんです!

一方で、年配の介護士さんの中には、
「まだ若いのに、なぜ介護職を選んだんだろう?」
と疑問を抱く方もいるでしょう。
また、世間でも「若い人は介護職に就かない方がいい」という意見を耳にすることがあります。
こういった意見には、介護業界の現実を知る人ならではの理由があります。
そこで今回は!
- なぜ“若い人は介護職に就かない方がいい”と言われるのか?
- その意見の背景にある真意とは?
この2つをテーマに、詳しく解説していきます!
介護業界で若い人が重宝される理由

介護業界は慢性的な人手不足が続いており、どの介護施設や事業所も新入社員を求めています。特に、若い人材が重宝される傾向があります。
転職活動においても長年の経験者よりも若い人材が優先して採用されるようなことも多く見られます。
今の介護業界は経験よりも若さが評価されると言っても過言ではないのです!
理由は以下の通りです。
- 夜勤や入浴介助などの重労働にも対応できる体力
- 施設内の雰囲気が明るくなり、利用者のQOL(生活の質)向上につながる。
- 考え方の柔軟性
- 業界の将来性を担う役割
- 電子カルテなどの最新機器などに柔軟に対応できる
介護業界はベテランスタッフが多い職場も少なくありません。
そんな中で若い人が入ると、職場の雰囲気が一気に明るくなり、新しいアイデアが生まれることもあります。
その意見が業務改善や利用者のケアの向上につながることもよくある話です。
そして何より若い人が働いていることで、介護業界の古いイメージが刷新され、若手でも働きやすい職場であることを外部にアピールできます。
これらのことから若い介護士を会社はとても重宝する傾向にあり、管理職への昇進や資格取得のサポートに力を入れているのです。
しかしマイナスな面もあります。
若い介護士は経験が浅いため、ベテラン介護士と比べると知識や技術面で頼りない部分があることは事実です。
利用者の状態変化への対応や、介護記録の記載方法など、経験を重ねることでしか身につかないスキルも多く存在します。
若い介護士さんにとって大切なのは、無理に「即戦力」を目指すことではありません。

それよりも、「数年後に自分が現場を支え存在になったんだ」という未来を見据えて、しっかりと成長していくことが重要です。
「若い人は介護につかない方がいい」と言われる理由

介護業界では、周囲から「若い人は介護職に就かない方がいい」とアドバイスされることがあります。
その理由は、仕事の厳しさや将来への不安が背景にある場合が多いです。
ここでは、なぜそう言われるのかを深掘りし、
- 若い人にとって介護職が本当にリスクなのか?
- 若い介護士にはどのようなメリットがあるのか?
を一緒に考えていきます。
給料が安く、将来性が不安だと思われている

介護職は、他の職業に比べて給与が低いと言われることが多いです。そのため、親や年配の同僚からは、次のように助言されることがあります。
「まだ若いのだから、もっと稼げる仕事に就いた方がいいよ。」
特に若い人は、将来の結婚やマイホーム購入など生活設計を考える年齢です。そのため、収入が不安定に見える介護職は、リスクが高いと思われることが多いです。
肉体的・精神的にきつい仕事だと思われている

介護職は体力勝負の仕事です。移乗介助や入浴介助など、重労働のイメージが強く、次のように心配されることがあります。
「体力的にきついから、若い時からやると体が持たないよ。」
また、認知症ケアなど、利用者とのコミュニケーションでストレスを感じる場面もあるため、精神的な負担が大きいとも言われます。
社会的なイメージが低いと思われている

介護職は、まだまだ「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージが根強く、親世代からは次のように心配されることがあります。
「もっと世間体の良い仕事に就いた方がいいよ。」
特に、男性の場合は「介護は女性の仕事」という偏見を受けることもあります。しかし、近年では男性介護士の需要も増えており、活躍の場が広がっています。
若い時期はもっと別の経験を積むべきだと思われている

介護職は一度入職すると辞めにくいと思われており、次のようなアドバイスがされることもあります。
「若いうちはもっといろんな仕事を経験した方がいい。」
確かに、20代は挑戦の時期とも言われます。しかし、介護職には利用者との関わりを通じて人生経験が豊かになるという側面もあります。
若い介護士が直面する課題と不安を乗り越えるために

介護職を続けていると誰もが、時折仕事を辞めたいと感じる瞬間があります。
その理由はさまざまですが、特に若い介護士が直面する課題や不安は深刻です。
そんな時にふと耳にするのが、「若いのに介護職に就かない方がいい」という意見。最初は気にしていなくても、仕事が大変な時ほどこの言葉が頭をよぎり、共感してしまうこともあるでしょう。
しかし、こうした声に振り回される必要はありません。
若い介護士が抱える課題と、その乗り越え方について解説し、「介護職に若い人はつかないほうがいい」といった意見に対して前向きに対処する方法をお伝えします。
若い介護士が抱える課題
まず若い介護士が抱える課題は以下の4つです。
- 体力的な負担
若いからこそ体力があると期待され、現場で頼りきりになることがあります。限界を超えた労働は誰にとっても厳しいものです。
- 精神的な負担
介護職は、利用者の命を預かる仕事です。そのため、失敗が許されないプレッシャーや、特に認知症の方とのコミュニケーションは最初はうまくいかず、精神的な負担も大きいです。
- 給与が低い
介護職の給与は、他の職種と比べて低いことが課題です。若い世代は、趣味やプライベートの充実を求める時期です。しかし、生活費に追われる状況では、仕事に対するモチベーションが低下します。
- 人間関係
介護現場では、ベテランスタッフの意見が優先される傾向が強く、若い介護士は意見を言い出しづらいことがあります。最初は言われたことをこなすだけの受け身の仕事になりがちですが、年数が経つと自我が芽生えてきます。しかし意見を言いたくなるがベテラン介護士の顔色を気にしすぎて言えないなんてこともよくある話です。人間関係のストレスは、仕事のやりがいを失わせる大きな要因です。そのため、若い人が長く続けられず、離職につながるケースが目立ちます。
介護職を選ぶ若者に向けたメッセージ

介護の仕事はとても深いものです。毎日オムツ交換や入浴介助をして、利用者さんと上手く関係を築き、介護日誌を書いて帰る。
このように介護職を始めたばかりの方、特に10代や20代の若い介護士さんは、とにかく業務を時間内に終わらせることに集中するでしょう。
最初はみんなそれで精一杯です。
- 慣れない仕事
- 先輩からの指導
- 利用者さんとのコミュニケーション
何もかもが新鮮であり、大変なことだらけだと思います。
若い時期に介護職に就くことの意味
自分自身がどんどん歳を重ねるごとに、あなたの両親や祖父母も高齢になっていきます。
そのとき、介護の現場で接している利用者さんと自分の家族を重ね合わせて見るようになるでしょう。
介護士から見たら、入浴介助や食事介助は毎日行う業務の一つに過ぎません。しかし、利用者さんにとっては、それが人生最後のお風呂や最後の食事になる可能性もあるのです。
介護職の本当の魅力に気づく瞬間
介護の仕事は、高齢者の方の人生の終盤に携わる仕事です。もしかしたら、この利用者さんが最後に見る顔はあなたかもしれません。
利用者さんの人生の一部に寄り添い、最期の時間を支えることができる。それは、他の職業ではなかなか得られない特別な経験です。
経験を積むことで見えてくるやりがい
最初は「仕事を時間内に終わらせる」ことに集中していた若い介護士も、経験を積むことで利用者さん一人ひとりの背景を考えるようになります。
例えば、ある利用者さんがいつも口数が少なくても、実は昔は話し好きだったことを知るかもしれません。そんな小さな発見が介護士としての喜びに変わるのです。
若い介護士さんに伝えたいこと
今、あなたがもし
「介護職が嫌だ」 「早く辞めたい」
と感じているなら、それは当然の感情です。私自身もそう感じていた時期がありました。
しかし、年齢を重ね
自分の家族が介護を必要とする状況になったとき、介護の仕事の意義に気づく瞬間が訪れます。
私は、祖母が認知症になったことをきっかけに、利用者さんを見る目が一気に変わりました。それまでは業務としてこなしていた介護が、自分の家族に対するケアのように感じられるようになったのです。
介護職は若い人にこそ続けてほしい仕事
インターネットで見かける「介護 若い人はつかないほうがいい」という意見に惑わされないでください。
介護職は確かに簡単な仕事ではありません。しかし、他人の人生の終盤に寄り添うことができる仕事は、とても素敵なものです。
最初は「やりたくない」と感じていた私も、今では介護士になって良かったと思っています。あなたも続けていくうちに、介護の仕事の本当の価値に気づく日がきっと来ます。
でも、辛いなら転職・退職も選択肢の一つ!

これまで介護職の魅力についてお話ししてきましたが、もし「仕事が辛い」「人間関係が上手くいかない」ような理由で早く辞めたいと感じている方がいるなら、無理に続ける必要はありません。
ただし、介護の仕事は今の職場だけが全てではありません!
仮に、今の職場環境が合わないと感じているなら、別の介護施設に転職することで、新しい発見はあるかもしれません。
「転職は逃げだ」とマイナスに考えている方もいるかもしれません。
転職は、逃げではありません。
とりあえず、自分に合った職場を見つけるための前向きな行動です。
得られるメリットもたくさんあります!
- 前の職場の良いところを取り入れ、業務改善の提案ができる
- 多様な利用者さんのケアを経験し、スキルアップできる
- 介護業界内で人の脈が広がる
これらの経験は、介護職を長く続ける非常に重要です。
キャリアアップを目指す際や、独立を考える際にも、業界内で人の脈動や豊富な現場経験が大きな武器になります。
介護職の転職について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
介護士の面接対策について詳しくまとめています。

まとめ:若いからこそできることがある

若い時期に介護職に就くことは、あなたの人生にとっても大きな財産になります。
- 体力があるからこそできる介助
- 利用者さんとの新しい関係を築く力
- 周囲に良い影響を与える存在になること
必ず自分の成長に気づく日が来ます。
そして、あなたが介護の現場で輝く未来を心から応援しています!
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