転職回数が多い=マイナスな印象だと考えていませんか?
- 「今の職場を早く辞めたいけれど、転職回数が多いと職務経歴書に傷がつくのでは?」
- 「年齢の割に転職回数が多いと社会不適合者と思われるのでは?」
- 「続けてブラック企業に入社してしまったけれど、2回目だから辞めにくい…」
このような悩みを抱える方は多いですが、
これらの考え方は「転職回数が多い=社会人失格」という先入観に影響されているかもしれません。
しかし、介護業界では少し事情が異なります!
確かに、仕事を頻繁に変えている人は一般的には面接で信用されにくい傾向があります。
しかし、介護業界においては、個別ケアや利用者さんとのコミュニケーションが求められるため
介護業界では「転職回数=さまざまな介護現場での経験」
として評価されるケースが少なくありません。

この記事では、以下のテーマについて詳しく解説していきます。
• 介護業界で転職が多い人のメリット
• 転職が多い介護士が面接で使える回答例
• 介護施設が求める人材の特徴
• 転職回数をキャリアアップに活かせる理由
転職回数が多いからといって諦める必要はありません。ぜひ最後までご覧ください!
介護業界における「転職が多い」の見え方とは?
面接の際に転職回数が多い人に対する印象は、大きく分けて2つあります。
1,「この人は長続きしないのでは?採用してもすぐ辞めるのでは?」というネガティブな印象です。

2.「この人には将来のビジョンがあり、それに沿ってキャリアアップを目指してきたのだろう」というポジティブな見方です。

実際、転職回数が多い場合、面接では必ずと言っていいほど退職理由を一つずつ尋ねられます。
私自身、28歳の時点で転職回数が8回を超えており、面接で退職理由について詳しく質問された経験があります。
ここで押さえておきたいポイントは、介護業界の現状です。多くの会社が人手不足に悩んでおり、未経験者を一から教育する余裕がないケースも少なくありません。
そのため、介護業界が求める人材は「即戦力」であることが多いです。転職回数が多くても、即戦力になると判断された場合大歓迎を受けることも多いです。
他にも介護業界で、転職回数そのものよりも重要視されるのは次のような点です。
• 介護業界での経験があるか
• 未経験でも福祉に関わる仕事の経験があるか
• 未経験でも介護現場の雰囲気に馴染めそうか(介護職はチームワークを必要とするため)
つまり、転職回数が多くても、自信をなくす必要はありません。
自信を持って今の自分のスキルや志望動機を自分をアピールしましょう、
- なぜ転職に至ったのか
- これまでの経験をどう介護の仕事に活かせるのか
具体的に説明することが大切です。しっかりとした志望動機を伝えることで、転職経験をプラスに評価してもらえる可能性は十分にあります。
「転職が多い」ことをポジティブに変える考え方
例えば、同じ介護施設にいる2人の介護士を比較してみましょう。
専門学校卒業後20歳でその施設に入社し10年勤めた介護士Aさん(30歳)は、施設内ではベテランと呼べる存在です。

新卒で入社し今年で10年目です!現在はリーダーについています。
一方、20歳から30歳まで職を転々とし、最近その施設に入った介護士Bさん(30歳)はキャリアはあっても施設内では新人となります。



特養で3年勤め介護福祉士を取得後、老健に転職しました。そして7年後今の介護施設に入社しました。今の施設には入社して1年目です!
一見すると、同じ施設で長く勤めた人のほうが経歴として綺麗に見えるかもしれません。
しかし、介護業界はこれからのキャリアパスが多様化しており、独立やケアマネジャーへの転身を考える場合、転職回数が多い人のほうが豊富な経験を持つ強みとなります。
このように、転職回数を「回数」ではなく「経験値」として捉えることで、それが大きなプラスになるのです。
面接で転職経験を具体的に伝える際の注意点


介護業界では、転職回数を「経験値」として評価してもらうためには、転職で得た経験を介護の仕事にどのように活かせるかを具体的にアピールすることが重要です。
採用担当者が評価する志望動機には、次の3つのポイントがあります
1. 具体的な経験の裏付け
2. 介護への熱意や利用者目線の発言
3. 長期的なキャリアプランの提示
これらを意識し、自信を持って面接に臨むことで、転職経験をプラスに伝えることができます。
以下は、面接で活用できる退職理由を聞かれた時の具体例を見ていきましょう。
退職理由を聞かれた時のポジティブな返答例


- 人間関係が大変だった
- 仕事がきつすぎた
- 給料が安かった
- ブラック介護施設だった
真実であってもこのようなマイナスな理由をそのまま伝えるのは避けるべきです。ネガティブな理由を話すと、採用担当者に次のそのような印象を考える可能性があります
「また同じ理由で辞めるためには?」と思われる
人間関係や仕事の厳しさに触れると、どの職場でも同じように問題を抱えてしまうのではないかと不安を感じさせてしまいます。
前向きな姿勢が感じられない
退職理由がネガティブだと、ポジティブな印象を考えることが真実となり、への努力や将来のビジョンが伝わりにくいです。
どう伝えるべきか:ポジティブに変換する例文
退職理由がマイナス要素であっても、次のように前向きな内容に変換することで好印象を考えることができます:
例1:キャリアアップを目指した場合
例2:人間関係に悩んでいた場合
例3: 業務内容に不満があった場合
志望動機に活かせる!転職経験をプラスに変えるフレーズ例


志望動機を伝える際も転職回数が多いことをプラスに伝えることも重要です。以下は転職回数が多い方が志望動機に使える例文を考えてみました。ぜひ参考にしてみてください。
例文1: 異なる職場で培った対応力をアピール
「これまで介護施設や訪問介護の現場など、さまざまな職場で経験を積むことができました。転職をしながら、さまざまな利用者様や職場環境に柔軟に対応する力を培いました。を相談して、貴社の現場でも即戦力として貢献したいと考えています。」
例文2: 新しい環境への適応力を強調
「複数の介護施設で働いてきた経験から、どのような環境でも早く適応できる自信があります。転職回数が多く、新しい知識やスキルを吸収し、実践してきました。これまでの経験を踏まえ、貴社で長期的に成長していきたいと考えています。」
例文3: 転職を通じたキャリア形成をアピール
「転職を重ねた理由は、自分の介護スキルをさらに向上させるためでした。複数の現場で多様な利用者様と関わり、専門知識と実践力を高めました。これからはその経験を基に」 、貴社で長期的なキャリアを見据えながら、質の高いサービスを提供したいと思います。」
「転職回数が多い」をポジティブに捉えて介護業界で活躍するために
転職回数が多いことは、介護業界において一時的に不利ではありません。 もっとも、さまざまな現場で得た経験や適応力はそれが大きな強みです。
- 過去の経験を具体的に振り返り、強みとしてアピールする
- 介護業界の求める即戦力や柔軟性をしっかり伝える
- 長期的なキャリアプランを明確にする
転職を重ねたあなたの経験は、介護業界で活躍するための大きな武器になります。次のステップに進む際に、自信を持って自分の価値を伝えましょう!
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