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介護施設の種類をわかりやすく解説!特養・老健・サ高住の違いと選び方

介護施設

こんにちは!介護のお仕事に興味がある皆さん、または新しい職場を探している介護職の皆さん。今日は、「介護 施設 種類」について詳しくお話しします。

介護施設って種類が多くて、「どの施設が自分に合っているの?」と迷ってしまいますよね。特養、老健、サ高住…名前は聞いたことがあっても、実際の違いをパッと答えられる人は意外と少ないものです。

そこで今回は、特別養護老人ホーム(特養)介護老人保健施設(老健)サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の3つの介護施設の種類について、その特徴や仕事内容、働き方の違いをわかりやすく解説します。自分にピッタリの職場を見つけるためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお読みください!

今回は三つの施設に絞りましたが訪問介護についてまとめた記事も掲載しております。

他にも介護士のサービス形態別の面接対策と事例についてまとめた記事も掲載しておりますのでそちらも参考にしていただけたら嬉しいです。





目次

介護施設の種類とは?選び方を知る前に理解したい基本ポイント

リサーチ

まずは、介護施設の基本的な種類についておさらいしましょう。介護施設は大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

  1. 入居型施設:利用者が施設に住み込んで生活するタイプ。特養、老健、サ高住、有料老人ホームなどが該当します。
  2. 通所型施設:デイサービスやデイケアなど、利用者が日中のみ施設を利用するタイプ。
  3. 訪問型サービス:訪問介護や訪問看護など、スタッフが利用者の自宅を訪問してサービスを提供するタイプ。

今回は、その中でも「入居型施設」に焦点を当ててお話しします。なぜなら、入居型施設は利用者との関わりが深く、介護職としてのやりがいを強く感じられる場だからです。

介護施設の種類を理解することで、自分に合った職場を選ぶための第一歩になります。選び方のポイントとしては、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 仕事内容:どんなケアを提供するのか。
  • 利用者の状態:要介護度や医療的ケアの必要性。
  • 勤務体制:夜勤の有無やシフトパターン。

それでは、各施設の特徴を詳しく見ていきましょう!


「特別養護老人ホーム(特養)」とは?介護度が高い利用者の終の棲家

特養

特養の基本情報

特別養護老人ホーム(特養)は、要介護度が高く、自宅での生活が困難な高齢者が長期間入所するための施設です。公的な施設であるため、費用が比較的安価で、多くの方が入所を希望します。そのため、入所待ちの状態が続いていることも珍しくありません。

仕事内容

食事介助する女性介護士

特養での主な仕事内容は、以下の通りです。

  • 日常生活全般の介助:食事、入浴、排泄、着替えなど、利用者の日常生活をサポートします。
  • 健康管理:バイタルチェックや体調変化の観察を行い、看護師や医師と連携します。
  • レクリエーション活動:利用者の心身の活性化を目的とした活動の企画・運営。
  • 家族対応:利用者の家族との連絡や面会対応。

特養では、利用者の要介護度が高いため、身体的な介護が中心となります。介護職としてのスキルが求められ、やりがいも大きい反面、体力的な負担も大きいです。

働き方の特徴

  • 夜勤がある:24時間体制でのケアが必要なため、夜勤シフトがあります。
  • チームケア:多職種と連携しながらケアを提供します。
  • 長期的な関わり:利用者との関係が長期にわたるため、深い信頼関係を築けます。

メリット・デメリット

メリット

  • やりがいが大きい:重度の介護が必要な方を支えることで、大きな達成感を得られます。
  • スキルアップ:介護技術が磨かれ、専門性が高まります。

デメリット

  • 体力的な負担:身体介護が多いため、腰痛などのリスクがあります。
  • 精神的な負担:終末期ケアも含まれるため、メンタルヘルスに注意が必要です。

こんな人におすすめ

  • 体力に自信がある人:身体的なケアが多いため、体力は重要です。
  • 深い人間関係を築きたい人:長期的に利用者と関われます。
  • 専門性を高めたい人:高度な介護スキルを身につけられます。





「介護老人保健施設(老健)」とは?自立支援と在宅復帰を目指す施設

介護老人保健施設

老健の基本情報

介護老人保健施設(老健)は、病院での治療を終えたものの、すぐに自宅に戻るのが難しい高齢者が在宅復帰を目指してリハビリを行う施設です。医療と介護の中間的な存在で、リハビリテーションが大きな役割を担っています。

仕事内容

女性介護士と女性利用者

老健での主な仕事内容は以下の通りです。

  • リハビリテーションのサポート:理学療法士や作業療法士と連携し、リハビリの補助を行います。
  • 日常生活の介助:食事、入浴、排泄などの基本的な介護。
  • 医療ケアの補助:医師や看護師の指示のもと、簡単な医療的ケアを行うこともあります。
  • 退所支援:利用者が自宅に戻れるよう、環境整備や家族への指導を行います。

働き方の特徴

  • 夜勤がある:特養同様、24時間体制でのケアが必要です。
  • 多職種連携:医師、看護師、リハビリスタッフなど、多くの専門職と協力します。
  • 短期的な関わり:利用者の平均在所期間は3〜6ヶ月程度です。

メリット・デメリット

メリット

  • 医療知識が身につく:医療的なケアに触れる機会が多い。
  • 成長機会が多い:リハビリや在宅復帰支援など、幅広い経験が積める。

デメリット

  • 利用者との関係が短い:在所期間が短いため、深い関係を築きにくい。
  • 業務が多岐にわたる:医療と介護の両面での対応が求められる。

こんな人におすすめ

  • 医療知識を深めたい人:医療ケアに興味がある方。
  • 変化を楽しめる人:利用者の入れ替わりがあり、新鮮な気持ちで働けます。
  • チームワークが好きな人:多職種と連携して働くのが得意な方。





「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」とは?自由度の高い住まいの特徴

車椅子の高齢者と住宅

サ高住の基本情報

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が安心して暮らせるバリアフリー仕様の賃貸住宅に、生活支援や安否確認などのサービスが付いた施設です。比較的自立した生活が可能な高齢者が多く入居しています。

仕事内容

介護士と高齢者女性

サ高住での主な仕事内容は以下の通りです。

  • 生活支援:掃除、洗濯、買い物代行などの日常生活のサポート。
  • 安否確認:定期的に入居者の様子を確認します。
  • イベント企画:レクリエーションや行事の企画・運営。
  • 緊急時対応:体調不良時の対応や、医療機関への連絡。

身体介護は少なく、コミュニケーション能力が求められる場面が多いです。

働き方の特徴

  • 夜勤はほとんどなし:基本的には日勤帯での勤務。
  • 自由度が高い:入居者が自立しているため、介護負担が少ない。
  • サービス内容が多様:施設によって提供するサービスが異なります。

メリット・デメリット

メリット

  • 身体的負担が少ない:介護度の低い方が多いため、体力的に楽です。
  • コミュニケーションが豊富:入居者と気軽に話せる機会が多い。

デメリット

  • 介護スキルを活かしにくい:専門的な介護が少ないため、スキルアップには向かない。
  • 緊急時の対応が大変:少人数で運営している場合、急な対応が必要になることも。

こんな人におすすめ

  • 人と話すのが好きな人:コミュニケーションを楽しめる方。
  • 身体的な負担を避けたい人:体力に自信がない方でも働きやすい。
  • イベント企画が得意な人:レクリエーションの企画が好きな方。





特養・老健・サ高住の仕事内容の違い:求職者が知っておくべきポイント

介護施設個室

ここで、一度介護施設の種類ごとに仕事内容を比較してみましょう。

施設名主な仕事内容夜勤の有無利用者の状態
特養日常生活全般の介助、終末期ケアあり要介護度が高い
老健リハビリ支援、医療ケア補助、退所支援あり要介護1以上
サ高住生活支援、安否確認、イベント企画ほぼなし比較的自立

仕事内容のポイント

  • 特養:身体介護が中心で、重度の利用者が多い。
  • 老健:リハビリや医療ケアが多く、在宅復帰をサポート。
  • サ高住:生活支援がメインで、コミュニケーションが重要。

求職者が注目すべき点

  • 自分の得意分野:身体介護が得意なのか、医療知識を深めたいのか。
  • 働き方:夜勤が可能か、日勤のみが良いのか。
  • キャリアアップ:専門性を高めたいのか、幅広い経験を積みたいのか。





利用者目線で見る介護施設の違い:どんな人が利用するのか?

特養の利用者

寝たきりの高齢者
  • 要介護度が高い:要介護3以上の方が多い。
  • 長期入所:終の棲家として暮らす。
  • 医療ニーズが高い:複数の疾患を抱えている場合も。

老健の利用者

介護士とリハビリするおばあちゃん
  • 在宅復帰を目指す:リハビリが必要な方。
  • 短期入所:平均在所期間は3〜6ヶ月。
  • 医療ケアが必要:病状が安定しているが、医療的なサポートが必要。

サ高住の利用者

スマホを操作する高齢者
  • 自立度が高い:日常生活は自分でこなせる。
  • 自由な生活を希望:プライバシーを重視。
  • 安心感を求める:緊急時にサポートが受けられる環境。

利用者の違いから見る働き方

  • 特養:重度の介護が必要な方と長期的に関わるため、深いケアが求められる。
  • 老健:在宅復帰をサポートするため、モチベーションを高める関わり方が重要。
  • サ高住:日常会話や生活支援を通じて、利用者の生活を豊かにする。

夜勤やシフトはどう違う?特養・老健・サ高住の働き方を比較

特養と老健のシフト

  • 夜勤あり:一般的に月に数回の夜勤シフトがあります。
  • シフトパターン:早番、日勤、遅番、夜勤と多様。
  • 24時間体制:利用者の状態に合わせた柔軟な勤務。

サ高住のシフト

  • 基本的に日勤のみ:夜間はオンコール対応の場合も。
  • 規則的な勤務時間:ワークライフバランスが取りやすい。
  • 緊急時対応:夜間でも対応が必要な場合があるが、頻度は低い。

夜勤のメリット・デメリット

メリット

  • 収入が増える:夜勤手当がつくため、給与面でのメリット。
  • 業務に集中できる:利用者が休んでいる時間帯なので、落ち着いて業務ができる。

デメリット

  • 体調管理が難しい:生活リズムが乱れやすい。
  • 家族との時間が減る:夜勤明けは休息が必要。

自分に合ったシフトを選ぶポイント

  • 生活リズム:夜勤が苦にならないか。
  • 家庭の事情:子育て中などで日勤を希望する場合。
  • 収入面:夜勤手当で収入を増やしたいか。





施設ごとの研修・教育制度:未経験からでも働きやすいのはどれ?

教師

特養・老健の研修制度

  • 充実した研修:新人研修、スキルアップ研修などが豊富。
  • OJTがしっかり:先輩職員がマンツーマンで指導。
  • 資格取得支援:介護福祉士やケアマネジャーの取得をサポート。

サ高住の研修制度

  • 研修は少なめ:経験者向けの施設が多い。
  • 自己学習が必要:スキルアップは自分次第。

未経験者におすすめの施設

  • 特養・老健:研修や教育制度が整っているため、未経験者でも安心。
  • サ高住:ある程度の経験や資格が求められる場合が多い。

研修制度の重要性

  • スキルアップ:研修を通じて専門性が高まる。
  • 不安の解消:未経験者でも自信を持って業務に取り組める。

福利厚生と働きやすさを比較!長く働き続けるならどの施設がベスト?

福利厚生

福利厚生のポイント

  • 給与・手当:基本給、夜勤手当、資格手当など。
  • 休暇制度:有給休暇、育児・介護休暇の取得状況。
  • 各種保険:社会保険、退職金制度など。
  • 資格取得支援:受験費用の補助や研修の提供。

特養・老健の福利厚生

  • 公的機関が多い:安定した福利厚生が整っている。
  • 資格取得支援が充実:キャリアアップをサポート。

サ高住の福利厚生

  • 運営母体による差が大きい:大手企業の場合、福利厚生が充実。
  • 自由度が高い:柔軟な勤務形態が可能な場合も。

働きやすさのポイント

  • 職場の雰囲気:人間関係や職場環境。
  • 勤務時間:シフトの融通が利くか。
  • キャリアパス:将来的なキャリアアップの可能性。

長く働き続けるために

  • 自分の価値観に合う施設を選ぶ:給与だけでなく、働きがいや環境を重視。
  • 面接で確認:福利厚生や研修制度について具体的に質問する。

自分に合った介護施設を選ぶコツ:将来を見据えたキャリア設計

自己分析をしよう

  • 得意なこと:身体介護が得意、コミュニケーションが得意など。
  • 苦手なこと:夜勤が苦手、医療的なケアが不安など。
  • 目指すキャリア:専門職としてのスキルアップ、管理職を目指すなど。

施設選びのポイント

  • 施設の特徴を理解:各施設の介護施設の種類と特徴をしっかり把握。
  • 見学・体験入社:実際の職場を見て雰囲気を感じる。
  • 将来性:施設の安定性や成長性。

キャリアアップの道

  • 資格取得:介護福祉士、ケアマネジャー、認知症ケア専門士など。
  • 研修への参加:積極的に研修や勉強会に参加。
  • 多職種連携の経験:老健などで医療スタッフと協力。

これらは介護求人サービスで相談を行うこともできます。第三者が自分の状況を見て助言をしてくれるので自分では気づかなかった事に気づくきっかけにもなります。

介護求人サービスサイト



転職活動を全面サポート!【レバウェル介護】

最後に

おかしん
おかしん

自分に合った施設で働くことで、長く充実したキャリアを築くことができます。今回の情報を参考に、ぜひ自分にピッタリの職場を見つけてくださいね!


まとめ

まとめ

介護 施設 種類」によって、仕事内容や働き方、求められるスキルは大きく異なります。

  • 特養:重度の介護が必要な利用者と長期的に関わり、深いケアを提供。
  • 老健:在宅復帰を目指す利用者のリハビリ支援や医療ケアを行う。
  • サ高住:自立度の高い利用者の生活支援や安否確認を行い、コミュニケーションを楽しむ。

それぞれの施設にはメリット・デメリットがありますが、自分の目指すキャリアや働き方に合った施設を選ぶことが大切です。ぜひ、今回の情報を活用して、あなたにとって最適な介護施設を見つけてください!

おかしん
おかしん

最後までお読みいただき、ありがとうございました。介護の世界で、あなたの活躍を心から応援しています!




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この記事を書いた人

高校卒業後18歳で介護の道へ進むも2年で退職しフリーター生活に。
24歳で介護士に復帰するが、目標が定まらないまま施設を転々とする日々を過ごす。
祖母が認知症になったことをきっかけに「介護士としてもっと頑張らなければ」と奮起し、28歳でようやく介護福祉士資格を取得。
現在はキャリアアップを目指して介護施設で勤務しながら日々勉強中!

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