介護福祉士は国家資格の一つですが、他の国家資格試験と比較すると難易度はそこまで高くないです。
介護福祉士試験の合格基準は総得点125点の大体60%と言われており、75点が合格ラインといった目安です。
そして毎年の合格率は約70%で、第36回と第35回は2年連続で合格率は80%を超えています!
年度 | 合格者数 | 受験者数 | 合格率 |
第36回 | 61,747人 | 74,595人 | 82.8% |
第35回 | 66,711人 | 79,151人 | 84.3% |
第34回 | 60,099人 | 83,082人 | 72.3% |
第33回 | 59,975人 | 84,483人 | 71.0% |
第32回 | 58,745人 | 84,032人 | 69.9% |
こうやって聞くと簡単そうに見えるかもしれませんがこれだけは言えます。
勉強なしでは合格できません!
実際に介護福祉士試験の難易度は高くないです。しかし勉強なしでは総得点の60%(75点)をクリアすることができないのです!
私は介護福祉士試験の勉強を全くしていない状態で一度過去問を一通り解きました。
問題の内容すら理解できないものがありました!
現在介護福祉士を取得している人で
「俺勉強しないで合格できた」「勘でいけるよ」「試験当日にテキスト読むだけで大丈夫」
というような発言は全て嘘だと思ってください!!
学生時代、試験前に「俺全然勉強してない」と言いながら高得点をとっている嫌なやついましたよね?
まさにアレです!!
おそらくそういった噂を聞いて油断して試験を受けた人が不合格になっている20%なのでしょう。
私の周りでも介護福祉士試験不合格になった人何人かいました。
今回はどんな人が不合格になるのか解説していきます。
介護福祉士のおすすめの勉強法について詳しくまとめた記事はこちらです
学習計画を立てていない
介護福祉士試験は出題範囲が広いので何から手をつけてよいか分からず、行き当たりばったりで勉強を進めてしまいがちです。しかし行き当たりばったりで勉強を進めてしまうと試験範囲を網羅できず、重要なポイントを見落とすリスクがあります。具体的な学習計画を立てて勉強を進める方が効果的です。
具体的な学習計画の立て方とは
試験日から逆算し、週ごと・日ごとの学習目標を設定します。重要度の高い科目や自分の苦手分野に時間を多く割きましょう。
自分の苦手分野は過去問を解いていると自ずと分かってきます。苦手分野としてよく言われる科目が
「社会の理解」「障害の理解」「医療的ケア」
このあたりが手こずる科目でしょう。
そして、学習計画を進めていく中で定期的に計画通りに進んでいるかをチェックし、必要に応じて調整することが大切です。
丸暗記していて基礎知識が理解できていない
介護福祉士試験では、知識の理解度や実践的な応用力が問われます。
基礎がしっかりしていないと、問題の趣旨を捉えられず、得点につながりません。
用語や定義を丸暗記するだけでは基本的な知識を応用できず、少しひねった問題に対応できません。
なぜその答えになるのかを自分の言葉で説明できるようになると問題の正解率がグンと上がります。
関連する項目をまとめて学習していると全体の形が見えてきます。
例えば「社会の理解」ですが、保険関連の学習を続けていると社会保険の全体像が見えてくるようになります。
過去問や模擬試験をしていない
過去問や模擬試験は、試験対策において非常に重要です。一番重要と言っても過言ではありません。
しかしだからと言って過去問や模擬問題ばかりやるのは逆効果です!
過去問と模試の目的は
- 本番でどのような問題が出るのかイメージするため
- 試験の傾向や出題形式を把握するため
- 自分の実力や弱点を客観的に理解するため
これらのために定期的に過去問や模試で学習しましょう。
過去問の有効的な活用法
時間を計って解くことで、本番さながらの練習をします。そして間違えた問題を徹底的に復習し、なぜ間違えたのかを明確にします。
模擬試験の有効な活用法
たまに試験会場の雰囲気や緊張感に慣れるために、本番の状況を再現し模擬試験を受けてみましょう。
模擬試験では応用力が試されます。そして模擬試験は本番の試験より難易度が高めに作られているので合格ラインを越えれなくても落ち込まないで下さいね。
過去問は苦手分野を知る事や出題傾向を理解するための準備、
模擬試験は応用力と今の実力を試すため、本番のリハーサルだね!
学習方法の効率が悪い
効率的な学習ができていないと、時間ばかり消費して成果が出ません。
長時間でもダラダラ勉強していたり、ただテキストを読むだけでは頭に入りません。
インプット、アウトプットが大事です!
インプット(テキストの内容を学習する、覚える)→アウトプット(問題を解く、覚えたことを口で説明する)
これを繰り返すとスッと頭に入ります。学習したことは積極的にアウトプットして知識を定着させましょう!
学習環境を整える
効率的な学習のために環境を整えることも大切です。集中力の妨げにならないようにスマートフォンを近くに置かない、テレビは消して置く、自宅ではなく図書館など静かな場所で勉強するなど環境にも気を使いましょう。
勉強中に分からない言葉をスマホで調べていると友達からLINEが来てて、返信をしているうちに何してたんだっけ?ってなったりするから気をつけてね!
実務経験に頼りすぎている
介護福祉士試験の問題を解くに当たって実務経験で得た知識は非常に貴重で重要です。
しかし試験では理論や制度の正確な知識が求められます。現場のやり方と試験の回答が異なる場合もあり、それが混乱の原因となります。
そして独自のやり方に固執しすぎていると最新の法律や制度の変更に対応できていないこともあります。
実務経験の活かし方
経験を活かしつつ、試験で求められる知識を補完します。業界の動向や制度の変更について、日々情報収集を行いましょう。公式テキストを熟読し最新の情報や法律を正確に把握しておきましょう。
試験当日のコンディション不良
どれだけ勉強していても、試験当日にベストな状態で臨めなければ結果は出せません。メンタル面の弱さは、問題の読み違いやケアレスミスを誘発します。
緊張で睡眠不足や体調不良、過度な緊張やプレッシャーでパニックになってしまうと本来の実力を発揮できません。
試験が近づいてきたら体調管理の徹底とメンタルトレーニングは行いましょう。
試験当日の流れを事前にイメージしてシュミレーションを行っておくと心の準備ができて当日リラックスして臨む事ができます。
試験当日の注意点
介護福祉士試験は毎年1月下旬に開催されます。集合時間も早く試験会場までの電車は混雑しています。
朝早く起きて試験会場に向かわなければいけませんが、とても寒いです!
朝眠気覚ましにコーヒーを一気飲みしたり、試験会場に行く途中にコンビニで買い食いしすぎたりするとお腹の調子を損なう危険性があります。万全なコンディションで受験するためにはまず防寒対策を徹底しましょう。そして必要な食料(朝食と試験当日の昼食、おやつ)は道中で買わずに前日に用意して置くことをお勧めします!
自己管理能力の不足
自己管理ができていないと、長期的な学習計画を遂行するのは困難です。また、モチベーションが低下にもつながり学習効率も下がります。
モチベーションが低下すると目標を見失い、勉強への意欲が減退してしまいます。それに伴い
せっかく立てた学習計画も崩れてしまう恐れがあります。それを防ぐためにはまず自己管理を徹底する必要があります。
自己管理を不足しないための対策
まずモチベーションを維持するためには自分が介護福祉士試験に合格して現場で活躍する姿を想像したり、さらに上の資格にチャレンジしたいなど明確な目標を持つことです。自分の将来像を描くことでモチベーションの維持につながるでしょう。
後、健康管理も重要です。不規則な生活習慣が原因で体調を崩してしまうと「今日は体を休めるために勉強はやめておこう」という気持ちになりますね。そんな日が続いてしまうと習慣になっていた勉強が億劫になり、体調が治っても勉強の再開が面倒に思えてきます。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な休息を心がけて特に試験が近づいてきたら常に健康な状態を維持しておきましょう。
勉強ばかりで嫌になってきたら小さな目標達成ごとに自分へのご褒美を設定してみましょう。
例えば
- 模擬試験で〇点以上だったらスイーツを食べる
- 今週中にテキスト○ページまで終わればビールを飲む
- 今日は社会保険を5つ覚えたらゲームしよう
など本当に小さなことで結構です。要所要所に程よい娯楽を入れるとリフレッシュできてモチベーション維持のためにも効果的です。
介護福祉士試験を甘く見すぎている
これは冒頭でも少しお話ししましたが、介護福祉士試験は他の国家試験と比較すると難易度は低めです。
しかし勉強なしでは合格できないようになっています。
俺の会社の先輩は勉強しないで合格できたらしいぜ。だから余裕だろ。
合格率80%だったら勉強いらないでしょ!車の免許みたいな感覚で大丈夫!
こんなこと言う人いるんですよね‥
しかし逆にこう考えてみて下さい。
そんな簡単と言われる試験に落ちたらめちゃくちゃ恥ずかしくないですか?
だからみんな必死で勉強するんです!
介護福祉士試験をそこまで難しく考える必要はありませんが、逆に甘く見すぎるのもよくないです。
周りの意見は無視してしっかりと試験対策は進めておきましょう。
最後に
介護福祉士試験に落ちる人の特徴とその対策について解説してきました。
- 学習計画
- インプットとアウトプット
- 実務経験に頼りすぎないこと
- 当日のコンディション
- モチベーションの維持
- 試験を甘く見過ぎない
などこれらの事をしっかりと覚えておいて下さい。
最後に空いた時間に対策としてできる私がお勧めする簡単な勉強法を一つ紹介します。
それはYouTube聞き流しです!介護福祉士試験対策の動画をアップしている
キートン@介護福祉士試験対策というYouTubeチャンネルがあります。
私はこちらのチャンネルを通勤の車や散歩中に聞き流ししていました。法改正や最新情報に適応しており科目ごとに細かい部分までわかりやすく解説してくれているので聞き流しにはとてもオススメです。
介護福祉士試験に合格するためには、単に勉強するだけでなく、計画性、効率性、情報収集、自己管理、メンタルケアなど、多角的なアプローチが必要です。自分自身の弱点を客観的に見つめ直し、適切な対策を講じることで、合格への道が開けます。
最後まで諦めず、継続的な努力を続けてください。あなたの夢の実現を心から応援しています!
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