よくネットなどで「介護福祉士の資格は必要ない」、「意味ない」と聞きます。
現在介護士をされている方の中にもそういう風に考えている方もみえるでしょう。
私が思うのは
介護福祉士は絶対持っておいたほうがいいです!
介護の現場で働く皆さんの中には、無資格で介護職に従事している方も多いのではないでしょうか。
介護福祉士の資格を取得することで、キャリアアップや待遇の向上など、多くのメリットがあります。
介護福祉士試験対策について他にもまとめた記事がありますのでそちらもご覧下さい。
勉強嫌いな私でも介護福祉士に合格できた簡単な勉強法とは?
まず介護福祉士試験には受験資格があります。
受験資格
- 指定された養成施設等を卒業後、介護福祉士国家試験を受験することができます。
- 福祉系高校(2009年度以降入学)で、定められた科目・単位を取得し卒業している。
- 3年以上の実務経験、および「実務者研修」を修了している。
この3つの内1つ満たしていれば受験することができます。
介護福祉士資格を取得しているメリット
給与や待遇の改善
多くの介護施設では、介護福祉士の資格を持つ職員に対して資格手当を支給しています。
資格取得により基本給が上がる場合もあり、収入面でのメリットが期待できます。
資格手当の金額は事業所によって様々ですが
私の周りの介護職からの情報だと5000円〜20000円程と言ったところでしょう。
一見安く感じますが、手当が5000円だとしても年間で60000円です。
これからも介護の仕事を続けていくなら10年、20年経つと無資格と比較すると手当だけで
もっと差が出てきます。
こちらは2023年の介護士の平均年収です。
介護職員(保有資格なし) 平均年収 | 介護福祉士 平均年収 |
3,224,160円 | 3,972,960円 |
700000円ほど差があることが分かりますね。
収入が上がることは仕事をしていく上で一番のモチベーションが上がることだと言っても過言ではないので介護福祉士を取得して資格手当が付くことは最高の
メリットと言えるでしょう。
就職・転職に有利
介護福祉士は国家資格であり、その信頼性から求人市場で高く評価されます。就職や転職の際に有利に働き、希望する条件で働ける可能性が高まります。
介護業界では人員の入れ替わりが激しいです。キャリアアップのためや現在の事業所に不満が出てきて別の事業所に転職したいと思うようになり、転職する方も大勢います。
そんな転職の際に無資格と介護福祉士では大きく差が出ます!
現在介護業界はどの事業所も人員不足と言っても過言ではないので未経験や無資格でも採用されることも多いです。
しかし介護福祉士の方が断然採用されやすいです。
求人の中には「介護福祉士を取得していりる方のみ」といった条件を記載している求人もあります。
介護求人サイトに登録して仕事を探す時も、資格の欄に介護福祉士と記載するだけで
スカウトメールが多く届いたりもします。
もし介護職を辞めて別の業種に転職して、「やっぱり介護の仕事がやりたいな」」と思った時も
介護福祉士だと出戻りもしやすいです。
こういった転職に有利な点もメリットの一つと言えるでしょう。
キャリアアップのチャンス拡大
資格を持つことで、リーダーや管理職への昇進のチャンスが広がります。施設内での信頼度も高まり、重要なポジションを任されることが増えるでしょう。
介護福祉士は現場で主任やリーダーとなり新人職員の指導、
教育や会議に出て他業種との意見交換、利用者家族の相談役など責任のある重要な仕事をすることができます。
こういった仕事は責任も大きいですが自分自身が成長できるチャンスでもあります。
私はリーダーを任され新人職員の教育を担当したことがあります。
実務経験を経て介護福祉士を取得し知識もついてきた今、初心に戻り
新人職員のへの接し方や、どういった事を伝えようか、どういう説明の仕方だと分かりやすいかなどと色々考えさせられて、悩んだりもしました。
しかし介護福祉士を取得して一つ上のステージに上がったと実感できて嬉しく思う気持ちもあり
仕事へのモチベーションも上がりました。
他にも役職に就くと、主任手当、リーダー手当など役職手当が付きます。
介護福祉士以外にも介護の現場で役に立つ資格がいくつかあります。介護福祉士を勉強していると介護への関心が高まり、他の資格にも興味が出てきたりもします。
- 認定介護福祉士
- ケアマネージャー(介護支援専門員)
- 福祉住環境コーディネーター
以上の資格取得を目標にしている方は介護福祉士取得は必須となります!※3は除く
専門知識と技術の向上
資格取得の過程で、介護に関する専門的な知識と技術を体系的に学ぶことができます。これにより、利用者に対して質の高いケアを提供できるようになり、自身のスキルアップにもつながります。
他にも法定業務の実施が可能になります。介護福祉士は、特定の医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養など)を法的に行うことが許可されています。これにより、提供できるサービスの幅が広がり、利用者のニーズにより深く応えることができます。
職業への誇りとモチベーションの向上
資格取得は、自身の努力の証明であり、職業への誇りにつながります。専門職としての自覚が高まり、仕事へのモチベーションも向上します。
無資格の介護士のデメリット
介護の現場では、資格を持たずに働く無資格介護士も多く存在します。しかし、無資格であることにはいくつかのデメリットがあります。先ほどの介護福祉士のメリットと逆の内容になるので簡潔に説明します
- 昇進のチャンスが少ない:資格がないと、リーダーや管理職などのポジションに昇進する機会が限られます。
- 専門性の不足:資格取得を通じて得られる専門知識や技術がないため、業務範囲が限定されることがあります。
- 基本給が低い傾向:資格保有者と比べて、基本給やボーナスに差が出る場合があります。
- 法定業務が行えない:無資格者は、喀痰吸引や経管栄養などの特定の医療的ケアを法的に行うことができません。
- 提供できるサービスの幅が狭い:業務範囲が限定されるため、利用者のニーズに十分に応えられない可能性があります。
- 利用者や家族からの信頼:資格がないことで、利用者やその家族からの信頼が得にくい場合があります。
- 同僚からの評価:資格保有者と比べて、専門性に欠けると見なされることがあります。
- 就職、転職で不利:一部の施設や求人では、資格保有者のみを採用対象としている場合があります。
- 競争力の低下:資格保有者との競争において、不利になる
介護福祉士にデメリットはない!!
結論は介護福祉士であることにデメリットはないです!!
受験する際に、「受験勉強する時間がない」「教材を買うのが勿体無い」
などそう言った面ではマイナスな意見も出てくるかと思いますが、
介護福祉士資格を持っていて損をする事はないです。
資格取得は時間と努力が必要ですが、その先には多くのメリットが待っています。
無資格で働いている皆さんも、この機会に介護福祉士資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。自身のキャリアアップだけでなく、利用者により良いサービスを提供するための一歩となります。
介護福祉士は高齢化が進む社会で、今後活躍できる仕事だと思うので受けるか悩んでいる方は
ぜひ受験することをオススメします!
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