こんにちは!おかしんです!
皆さん、「訪問入浴」というサービスをご存じでしょうか?
実は、現在介護士として働いている方の中にも、訪問入浴の仕事がどんなものか詳しく知らない方って意外と多いんです。
求人サイトやハローワークで介護の求人を検索すると、「訪問入浴」の募集をちらほら見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?特に看護師の派遣求人で検索すると、訪問入浴の仕事がよくヒットしますよね。しかも高時給!✨
そんな求人を見て、こんな風に思ったことはありませんか?
- 「夜勤が無いのに、意外と給料がいいかも?」
- 「介護職で土日休みが取れるなんて嬉しい!」
- 「でも実際、仕事内容ってどんな感じ?」
はい、そこ気になりますよね!でも、ここでちょっと注意。
訪問入浴の仕事、実はめちゃくちゃきついと感じる場面も少なくありません。
しかし安心してください!
本記事では、訪問入浴で3年間働いた経験を持つ筆者の私が、その仕事内容や「きつい」と言われる理由、さらにはその乗り越え方について、わかりやすく解説していきます!
これを読めば、訪問入浴のお仕事が少し身近に感じられるはずです。それではさっそく、いってみましょう!
- これから訪問入浴で働きたいと考えている介護士さん!
- 派遣サイトで高額求人を見て気になる看護師さん!
必見です!
訪問入浴の仕事内容
まず訪問入浴とは何かを説明します。
訪問入浴は、介護サービスの一環として提供されるもので、入浴が困難な高齢者や障がい者の
自宅に専用の入浴設備を持ち込んで行う入浴介助サービスです。
このサービスは、要介護者が快適に清潔を保つために、専門のスタッフが利用者の自宅を訪問し、安全かつ衛生的な環境で入浴を提供します。
訪問入浴は介護士2名、看護師1名の計3名で訪問します。
※男女比率は様々ですが男性1名女性2名が多いです。
入浴車というボイラー付きの車に3人が乗り訪問先へ向かいます。
(車種はハイエース、ボンゴ、バネット、軽バンなど)
一件のサービスの所要時間は約45分、1日の訪問の件数は5〜8件。
移動距離が長いと件数は少なくなります。
- 訪問先に到着し決められた場所に駐車する(運転者以外が降りて安全確認、誘導)
- お宅に入り挨拶し(看護師がバイタル測定) (介護士が2人で準備)
- 浴槽を搬入
- ボイラーのコードをお宅のコンセントと繋げて電源を入れる
- 入浴車から水、お湯のホース2本を引っ張り搬入した浴槽に繋げる。
- 排水用のホースを浴槽に繋げお宅の排水場所にホースの先を入れる。
- お湯の温度を調整する。
- 利用者さん入浴
- 洗体洗髪 入浴時間は10分〜15分
- 入浴終了 (看護師が入浴後の処置、着衣)(介護士が2人で片付け)
- 片付け終わったら帰りの挨拶をして訪問終了。
訪問入浴の利点は、身体が不自由な方でも自宅で安心して入浴できる点
清潔を保つことで感染症を予防できる点です。
また、家族の介護負担を軽減することもできます。
このサービスは、介護保険制度の対象となるため、費用の一部は保険で賄われます。
訪問入浴は、特に寝たきりの方や自力での入浴が困難な方にとって重要なサービスとなっています。
訪問入浴介護士はこんなお仕事!
訪問入浴介護士は「オペレーター」と「ヘルパー」という役割に分けられます。
オペレーターの役割
- 主に男性が多いポジション:なぜかって?大きな入浴車を運転するからです!
- 運転担当:安全運転でチームを訪問先まで連れて行きます。
- 入浴車の操作:訪問先では入浴車の機械操作がメイン。浴槽にホースや電気コードをつなげるなど、まるでちょっとしたエンジニア。
- 外での作業が中心:入浴中の対応もしますが、主に機材の管理や運転がメインなので、外での活動が多いんです。
オペレーターには運転手当がつくので、お給料もちょっぴりアップ!でも、大きな車の運転や機材の設置は結構きついんですよね。
ヘルパーの役割
- 移動中は助手席でナビ担当:地図アプリ見ながら、「次の角を右ですよ!」なんて言ったり。
- 訪問先での準備:お湯の温度調整や入浴の準備をテキパキとこなします。
- 入浴中の対応:利用者さんの洗体や洗髪を担当。ここが一番大切なお仕事です!
ヘルパーは利用者さんと直接触れ合う機会が多いので、コミュニケーション力も求められます。
でも、慣れないうちは体力的にも精神的にもきついかもしれません。
この2つの職種が連携して訪問入浴をサポート!
オペレーターとヘルパーが力を合わせて、訪問入浴のサービスを提供しています。チームワークが大切なんですね。でも、それぞれの役割で訪問入浴はきついと感じる場面もあるようです。
訪問入浴の看護師は何をするのか?
さて、ここで「訪問入浴の看護師って何をするの?」と思っている方も多いのでは?
訪問入浴の看護師の役割
- 入浴前のバイタルチェック:体温や血圧を測って、入浴しても大丈夫か確認します。
- 入浴中の対応:ヘルパーと一緒に洗体や洗髪を行います。
- 着脱介助:服の脱ぎ着をサポートします。
- 入浴後の処置とバイタルチェック:肌のケアや再度の健康チェックを行います。
あれ?看護師の仕事にしては簡単じゃん?
それで高時給ならラッキー!!
と思われた方、実はここにも訪問入浴がきついと言われる理由が隠れています。
それは後ほど説明します。訪問入浴の何がキツいの?
訪問入浴がきついと言われる理由
「訪問入浴 きつい」と聞いて、何がそんなに大変なのか気になりますよね?今回は、そのキツさの真相に迫ります!
手順が多すぎて頭がパンク寸前!
訪問入浴のサービスは手順が盛りだくさん。最初はその多さに圧倒されて、「えっと、次は何だっけ?」と頭の中が迷子に。でもご安心を、慣れれば自転車に乗るのと同じようにスムーズにこなせるようになりますよ。
重労働
浴槽などの物品を運んだり、利用者さんを浴槽に移乗したりと、まるで日々の業務が筋トレ。
これでジムに行く必要もないかも?でも、その分体力的にはキツいと感じることも。
夏はサウナ以上の地獄!
訪問入浴は室内でお湯を沸かすので、部屋の中はまさにサウナ状態。
冬でも汗だくなのに、夏はもう想像を絶します!しかも、高齢者のお宅では冷房がないこともザラ。6月なのにこたつが出迎えてくれるなんてことも…。
手荒れがハンパない!
一日中お湯を触っているので、冬場は手荒れが深刻。ハンドクリームを塗っても追いつかず、指先はアカギレだらけ。絆創膏もすぐに剥がれてしまい、「もう手が悲鳴をあげてるよ!」と嘆く日々。
天候の影響を受けやすい
訪問入浴のお仕事は、実は天気の影響をモロに受けるんです。
警報が出ていない限り、雨でも風でも雪でも元気に稼働中!つまり、大雨の日も風がビュンビュン吹く日も、過酷な環境で浴槽を運んだり車を運転したりしなければなりません。
訪問入浴はきついと感じる場面も多いんです。
さらに、お客様のお宅にお邪魔するので、びしょ濡れのままだと「ちょっと、それは困りますねぇ」とクレームが入ることも。だから、着替えやタオルは必須アイテム!常にバッグに忍ばせておきましょう。
そして、雪の日や真冬に道が凍っているときは、タイヤにチェーンを巻いて出発です。まるで冒険に出るかのようですが、これも訪問入浴のきついけれど面白いところかもしれませんね。
仲が悪い職員とのチームワークは難易度高し
訪問入浴はチームワークが命。でも、仲が悪い職員と一緒だと息も合わず、コミュニケーションも減少。移動中の車内は気まずい沈黙が…。意地悪な上司と一緒だと、自分だけ会話に入れてもらえなかったりして、気疲れもマックスです。
訪問入浴は休憩も車内で過ごすので嫌な職員がいると休まりません。
派遣の看護師さんの苦労
派遣の看護師さんは、常勤のスタッフと比べて業務に慣れていないことも。
そのため、他の2人に合わせて動くのが難しく、気を遣う場面も多いです。
「今日は派遣の看護師だ。いつもより時間がかかるな…」と感じるスタッフもいて、雰囲気が微妙になることも。
残業は日常茶飯事
最後の訪問先が遠かったり、渋滞にハマったりすると、退勤時間はどんどん遅くなります。利用者さんによっては入浴時間が17時や18時からなんてことも。結果、帰る時間が19時を過ぎることも珍しくありません。
人手不足で大忙し
介護業界全体が人手不足ですが、訪問入浴も例外ではありません。
他の事業所から応援に来てもらったり、逆に応援に行ったりと大忙し。
特に看護師さんは正社員が少なく、派遣での募集が多いです。
そのため、人材確保が難しく、看護師さんの時給が高い理由の一つでもあります
綺麗な家ばかりではない!
訪問入浴の仕事では、訪問するお宅がいつも綺麗とは限りません。特に独居の利用者さんのお家だと、掃除や庭の手入れまでご自分でできないこともあり、「おや?」と驚くような家もあります。
床がネチョネチョしていたり、室内の臭いがきついお宅でも、顔色ひとつ変えずにサービスを行わなければなりません。これがまさに訪問入浴がきついと感じる瞬間かもしれませんね。
事故のリスクが高い!
訪問入浴は介護施設と比べて事故のリスクも高め。事故が起きると、当事者はもちろん、同乗していた職員もメンタル的に大ダメージ。上司からキツく注意を受けたり、責任のなすりつけ合いになることも。
よくある介護事故
- 表皮剥離:お肌がデリケートな高齢者の方は、ちょっとしたことで皮膚が剥けてしまうことも。
- 転倒:移動中にバランスを崩してしまうことがあります。
- 移乗時の接触:狭いお部屋での作業は、どうしてもどこかにぶつけてしまうリスクが。
- シャワーの温度ミス:お湯が熱すぎてヤケドさせてしまうなんてことも。
車両事故も多発!
接触事故:人や他の車と接触してしまうケースもあります。
駐車時のミス:お宅の塀に車をぶつけてしまったり。
マンホール破損:入浴車は重いので、家庭用のマンホールを割ってしまうことも。
まとめ
訪問入浴がきついと感じる理由はたくさんありますが、その分やりがいも大きい仕事です。大変なことも笑い飛ばせるくらいの明るさで、一緒に頑張ってみませんか?
筆者が訪問入浴で働いてみて気づいたこと
1日があっという間に終わる
訪問入浴の仕事は、介護施設での勤務と比べて本当に1日が早く感じます。移動時間も含めて常に動き回っているので、気づけばもう夕方!「訪問入浴はきつい」と感じることもありますが、忙しすぎて時間が飛んでいくんです。
外部の他職種との関わりが多く勉強になる
訪問入浴を利用されている方の中には、訪問介護や訪問看護、福祉用具専門相談員など、さまざまなサービスを併用している方も多いです。そのため、ケアマネージャーさんや他の職種の方々と担当者会議で顔を合わせる機会があります。他の専門家の意見や視点を学べるので、勉強になりますね。将来ケアマネージャーの資格取得を目指している方にとって、この経験は大きな財産になるでしょう。
訪問入浴はきつい部分もありますが、こうした学びの場があるのは嬉しいですね。
利用者さんやご家族さんからいろいろいただく
サービスが終わって帰ろうとすると、利用者さんやご家族さんからお茶やお菓子をいただくことがよくあります。
庭で畑をされているお宅では、新鮮な野菜やお花をいただくこともあり、「今日の夕飯は豪華だなぁ」と心の中でガッツポーズ!
中には手作りの食事を用意してくださるお家もあります。
ただ、手作りの食事は人によってはちょっと抵抗があるかもしれませんね。そんなときは「訪問入浴はきついなぁ」と感じつつも、感謝の気持ちでいっぱいです。
訪問入浴の仕事はきつい部分もありますが、それ以上に得られるものも多いです。毎日が新しい発見と学びの連続で、あっという間に時間が過ぎていきます。少しでも興味がある方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
訪問入浴の仕事はきつい部分もありますが、それ以上に得られるものも多いです。
毎日が新しい発見と学びの連続で、あっという間に時間が過ぎていきます。
少しでも興味がある方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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